伝統医学である、中医学では、気の流れを整えることで、心身を正常な状態に近づける、という基本コンセプトがあります。
が、「気」という概念は、ごく一部の人を除き、非常に馴染みにくい概念です。
そこで、「気」、というものを「神経エネルギー」として考えると、少しわかりやすくなります。
「気」＝「神経エネルギー」と考えることは、少し乱暴なことかもしれませんが、鍼灸治療というものを理解してもらうには、少しでも、現代の日本人にわかりやすい表現で説明する必要がある、と、感じています。
実際、神経エネルギーの流れを良くする、という目的意識で施術し、患者さんの症状が改善される、という例は枚挙にいとまがありません。
この考え方は、かなり、カイロプラクティック、の考え方に近いです。
鍼灸治療だけでなく、整体、というものにも、同様に興味があり、ずっと追及してきて、どちらからでも考えることができるからこそ、こういった考え方も、すんなり受け入れられます。
「気」という概念は、神経エネルギー、だけでなく、リンパ循環、脳脊髄液循環、血液循環、など、もっと広い概念を観ているのかもしれません。
私（院長）自身は、「気」という概念も、違和感なく受け入れられる者ですが、患者さんに説明するときは、神経エネルギー、や、血液循環、リンパ循環、脳脊髄液循環、で説明した方が理解しやすいからそうしています。
とにかく、理屈はどうあれ、患者さんの一番および唯一関心のあることは、「良くなるかどうか」ですので、「結果を出す」、ことだけを目的に、臨機応変、縦横無尽に、あらゆる概念、アプローチ方法を駆使して、臨床にあたるのみです。
