昨日来院された、普段アルコールは全く飲まないが、昨年の忘年会シーズンでアルコールを飲む機会が重なり、そうすると、決まってひどい肩こりが発生する、もう2週間アルコールは飲んでないが、いまだにひどい肩こりが治らない、という方が来院されました。
通常、少しくらいの肩こりがあっても、アルコールを飲むと症状が紛れる、という方はいらっしゃいますが、こういうパターンの方は、私(院長)は、今までに経験がなく、「そんなこともあるんだな」と、勉強になりました。
治療の結果は、良かったかどうか、直後ではいまいち判断しがたい感じで終了しましたが、とにかく、やはり、「運動器症状も内臓機能と密接な関係がある」と改めて思い至りました。
こういったことは、中医学では当然のことですが、日々の臨床では、つい「運動器の問題は運動器」となってしまいがちな自分を反省しました。
また、近頃おろそかにしていた「内科」の勉強を再開するとともに、日々の臨床において、運動器症状であっても、必ず内臓機能と関連させながら診る、という中医学の基本に立ち返りたいと思います。
今回の症例は、「近頃おろそかにしていた中医学の勉強も再開せねば」と思わせていただいた、ありがたい症例でした。