ある症状で、数年前から定期的に来院される患者さんがいらっしゃいます。
その方は、症状が落ち着くと、しばらく来院されなくなります。
そして、また、症状がぶり返すと、また、しばらくの間通われる、というサイクルをここ数年続けておられます。
施術には、「結果が良い、改善傾向にある、うちは基本的に施術方法は変えない」という大原則があります。
しかし、どうも治療効果がいまいち、ある時点から改善傾向が止まってしまった、場合などは、様々な施術方法を試したり、刺激量を変えたりします。
この方は、基本的に寒い時期に症状が悪化するのですが、施術により、毎回改善傾向にあり、来院を中止できるまで毎回改善されていたため、基本的に毎回同じ施術方法で対応していました。
が、今回、このくそ暑い最中にも関わらず、症状が再燃、しかも、以前と同様の治療方法ではいまいち改善傾向にならない。
よって、今まではすることがなかった、「深く刺入する鍼」を実施したところ、改善傾向に向かい始めました。
このように、同じ患者さんの施術であっても、時期、病態、体調、などにより、適時施術方法を微妙に変更していくことがあります。
こういった、工夫ができる、機転が利く、というところも、OKはり灸マッサージが多くの方に支持されている要因である、と、私(院長)は考えております。