私は、鍼灸マッサージ師ですが、学生時代より、整体、カイロプラクティック、オステオパシーなど、あん摩マッサージ指圧以外の手技療法に関心があり、鍼灸と整体を融合させた施術をする治療家になりたい、と、常々考えてきました。
虻蜂取らず、で、どちらも中途半端、となってしまう危険性があることは、重々承知の上で、そうなる、と、硬く心に誓って、ここまで来ました。
最近では、自分なりに、基本的な融合のパターンを構築しましたが、まだまだ、当然、完成されたものではなく、また、完成、というものがある世界ではない、と、考えています。
ホリスティックアプローチ、といって、鍼灸にせよ、整体にせよ、常に、人ひとりを全体まるごと観る、という視点が大事なのであって、部品部品として、症状のあるところだけに注目して、施術するのでは、現代西洋医学、とは異なる、代替療法、を行う意味がなく、治療家としての存在価値もありません。
ですので、おおまかな、基礎はあっても、様々なテクニックを、自分のパターンに当てはめるのではなく、患者さんお一人お一人ごとに、融通無碍、に、用いて施術できるようになりたい、と、心から願っています。
それを達成するためには、日々欠かさない努力が必要です。
アスリート、のように、毎日毎日、勉強と、練習と、実践、を、繰り返し繰り返し、行っていく必要があります。
ギターにおきかえると、スケール練習、ピッキング、フィンガリング、機材の研究、そして、それを行う、体づくりと心構え。
理想的な、ギタリストは、スティーブ・ヴァイ、です。
彼は、本当に、様々な、知識、理論、テクニック、を、自分のもにして、融通無碍に、ギターを奏でています。
彼を目指すことは、無謀なことかもしれませんが、自分の能力と努力の及ぶ範囲で、できるだけ高い世界にいけるように、精進し続ける所存です。
何故なら、「プロフェッショナル」だからです。
ここ最近は、手技の研究を主にしています。
鍼灸や、東洋医学の知識があると、さらに、広い視野で、手技、を、観ることができますし、逆に、鍼灸、東洋医学も、手技を研究していると、それだけにどっぷりつかった状態から、一歩引いた目で、広い視野で観ることができ、やはり、鍼灸と整体の融合は、間違いではない、と、確信しています。
鍼灸と整体を融合させれば、より良い施術ができる、と、おっしゃっている、ベテラン鍼灸師の、戸ヶ崎正雄先生の存在には、非常に、勇気づけられます。
自分の能力の範囲で、できるだけ高いところを、これからも目指していきます。