現代は「飽食の時代」と言われます。
栄養分が十分に足りるようになったおかげで日本人の平均寿命が驚くほど伸びたことは否定できませんが、一方で、いわゆる「食べ過ぎ」で生活習慣病などの病気が爆発的に増えていることも否定できない事実です。
２０代半ばを過ぎても、１０代の頃と同じように食事を摂っていたら、体重が増えるのは「当たり前」です。
原因と結果の法則です。
さて、この話を、「施術」に置き換えても、同様のことが言えると、私（院長）は、考えています。
リラクゼーションは別にして、施術の目的は、「症状改善」ですので、「時間をかければかけるほど良い施術」ということは言えないのです。
特に、鍼灸治療を受けに来院される方は、敏感な体質である場合が多く、そういった場合、「過ぎたるは猶及ばざるが如し」のことわざどおりで、出来るだけ短時間で少ない刺激量で済ませた方が良い場合が多いのです。
「リラクゼーション」と「施術」とは、完全に分離することはできないため、少々難しい面もありますが、とにかく、「たくさん施術してもらってお得」、「長い時間施術してもらってお得」、また、これとは逆に「少ししか施術してもらえず損した」、「非常に短い時間で施術が終わって損した」とかは、どうぞ思わないようにしていただきたく存じます。
OKはり灸マッサージでは、鍼灸治療を一人にかける時間を初診以外一応「1時間」確保させていただいておりますが、体質や症状により、３０分以内に終わる場合もありますし、端な場合、５分で終了する場合もあります。
逆に、ときに９０分以上かかる場合もあります。
ですが、施術時間によって治療費が変わることはございません。
これは、鍼灸治療の目的が、主に「症状の改善」だからです。
敏感な体質の方は、それだけ鍼灸刺激に反応しやすい、ということが言える場合が多く、施術時間を１時間にこだわってやりすぎてしまった場合、むしろ逆効果になる場合もあるのです。
よって、食事同様、施術も「腹八分目」で少し物足りない程度が良いことが非常に多いのです。
もちろん、ガッツリおなか一杯の施術を好む方もいらっしゃいますので、そういった方にはそういった施術を行うことはあります。
が、私（院長）の感覚では、むしろ短い時間で良くなってお得、という感覚が強いです。
これは、施術する側の意見だから、というわけではなく、自分が施術される場合もそう感じます。
出来るだけ短時間で済ませて欲しい、と思うのは、忙しいこの現代社会、私だけではないはずです。
とは言っても、OKはり灸マッサージの鍼灸治療における治療ポリシーは、「全身治療」ですので、いくら訓練された速い手での施術とはいっても、どうしても１枠１時間で設定せざるを得ないのが現状です。
将来的には、もっと治療ポイントを絞っても今と同じかそれ以上の効果を出せるようになって、１枠３０分で設定することが目標です。
現実的に、１枠３０分でやられている先生は少なくありません。
なお、マッサージ施術においては、目的が症状の改善だけでなく、リラクゼーションの部分も大きいこと、また、かなりの部分で、いわゆる「肉体労働」でありますので、時間設定を設けさせていただいている次第です。
