前回、お話した、長引く寝違い様症状が仙骨周りの調整で改善した方は、やはり次の日痛みがぶり返したということで、病院受診し、MRI施行し、頚椎ヘルニア、と診断された、とのこと。
やはり、痛みの強さから、ただの寝違いではありませんでした。
それでも、一時的にせよ、痛みが軽減してしまうのが、鍼灸治療の凄いところです。
この方は、昨日も続けて病院受診の後来院され、病院で処方された痛み止めが、幸い効いていることもあり、昨日に比べるとまし、とのこと。
前回同様、仙骨周りの調整で、やはり顕著に改善。
遅かれ早かれ、神経の炎症が軽減すれば、良くなる、と、お伝えして、辛かったらまた来てください、ということになりました。
こういった急性症状で(慢性症状でもですが)威力を発揮するのが、「置き鍼」です。
OKはり灸マッサージで使用する置き鍼は、皮膚を刺さずに押すだけのタイプですので、非常に安心かつ効果抜群の優れものです。
この置き鍼も、きちんとしたポイントに貼らないと、効かないばかりか、かえって逆効果の場合もあり、やはり、私(院長)がきちんと貼らないと効果が出ません。
この置き鍼を、自由自在に使いこなせるようになると、非常に臨床の幅が拡がり、重宝しております。
話は、元に戻りますが、鍼灸治療は、たとえ器質的疾患による痛みにも、良くも悪くも効いてしまうので、痛みを取ることだけに一喜一憂していると、時に重大疾患を見落としてしまうおそれもあるため、そのあたりの知識・経験も、鍼灸師には求められます。
病院勤務時代、レントゲン撮影後、骨には異常なし、とのことで、依頼された、急性腰痛の高齢女性の治療を担当したことがありますが、鍼灸治療で著効、も、すぐに痛みがぶり返し、その痛み方も非常に強い、という方がおられ、3回くらい治療しても、やはり痛みがぶり返す、これはおかしい、と、医師に、圧迫骨折しているのでは?と、もう一度、レントゲン検査してもらい、整形外科専門医に診てもらったところ、やはり腰椎圧迫骨折だった、ということがありました。
最初に、骨に異常なし、と診断されたのは、内科専門医の先生でした。
このほかにも、整形外科医以外の医師が、骨折を見逃していた事例は数例経験しましたので、やはり、整形外科専門医に判断していただかないとだめだ、という教訓を得ました。
ところで、昨日もギックリ腰の方が来られ、結果、著効。
どうも、寝違い、ギックリ腰、には、注意しないといけない時期のようです。
皆様も、十分にお気を付けください。
自分も気を付けます。