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不眠症の治療

不眠症とは

不眠症とは、「眠る時間や機会が十分にあるにもかかわらず、入眠、睡眠の持続、睡眠の質と量の問題が繰り返し起こり、その結果、日中何らかの障害がもたらされること」と定義されています。

一時的な不眠ではなく、不眠の状態が週2回以上おこり、なおかつそれが1ヵ月以上続いた場合は、病的な不眠であると言えます。

慢性的に不眠の人は、日本では約10%を占めると言われています。また、不眠は加齢と共に増えるため、高齢者になると約30%に及ぶと言います。

不眠になると慢性的に、倦怠感や、意欲低下、免疫機能の低下、認知機能の低下、その他様々な体調不良などを引き起こしやすくなりますが、最近では、生活習慣病との関わりも注目されるようになってきました。

睡眠障害によって、糖尿病などの生活習慣病が起こりやすくなるということが分かって来ています。日々の生活を快適に過ごすためだけでなく、将来の自分の健康のためにも、不眠症は、放置せずに、積極的に治療を受けるべき疾患です。

不眠のタイプ

不眠症は、大きく分けて4つのタイプに分かれます

  • 入眠障害・・・寝つきが悪く、寝るまでに時間がかかるタイプ
    心身の緊張や興奮が原因で起こると言われます。
  • 中途覚醒・・・眠りが浅く、何度も目が覚めるタイプ
    中高年に多くみられます。また、心理的要因や身体的要因でおこることもあります。
  • 早朝覚醒・・・朝早く目が覚めた後、眠れなくなるタイプ
    高齢者に多くみられます。また、不安や緊張、興奮が強い場合や、うつでも多くみられます。
  • 熟眠障害・・・眠りが浅く、十分に眠った気がしないタイプ

これらが組み合わさった不眠もあります。
また、加齢と共に眠れなくなるものは、老人性不眠症と呼ばれています。

不眠症の原因

不眠の原因となるものとして、痛みや頻尿、ストレス、不安、アルコール、薬の影響など、様々なものが影響しています。しかし、同じ要因があっても、不眠症になる人と、特に問題なく眠れる人と、人によって違いがあります。

この違いは、性格によるものと考えられており、神経質で完璧主義傾向の強い性格の方などに不眠症になりやすい傾向があると言われています。

しかし、性格だけの問題ではなく、精神的、心理的、加齢など、何らかのストレスがそこに加わることが不眠症を引き起こしているものと考えられます。

不眠治療と鍼灸マッサージ

不眠症に悩んでいる方は、ほとんどの場合、交感神経の緊張が高まり、副交感神経がうまく働かない状態です。交感神経が高まり過ぎていると、眠ろうとしても目が冴えてしまって寝つけなかったり、夜中に何度も目が覚めてしまったりします。

鍼灸やマッサージの施術には、交感神経を適度に下げて、副交感神経を高める働きがあります。また、施術を受けることにより、心身がリラックスし、筋緊張がゆるみます。不思議なことに、人は、筋緊張がゆるんで体がほぐれると、それに伴い、心の不安や緊張が軽くなります。これは、行動療法の分野では、よく知られていることです。
鍼灸やマッサージによって、筋の緊張をゆるめることは、体だけでなく、精神的にも緊張を解きほぐす効果があると考えられます。

また、鍼灸やマッサージは、体の血液循環が良くする働きがあります。体が冷えていると寝つきは悪くなり、体を温めると寝つきは良くなります。血液循環が良くなると冷えが改善して、良い睡眠が得られやすくなります。

また、鍼灸治療では全身の調整を行います。トータル的に体の機能をアップさせることで、不眠につながる心身の不調を緩和させていくことができます。

不眠というと、病院で睡眠導入剤を処方してもらう治療が一般的ですが、お薬があまり効かない方や、お薬をずっと飲み続けることに抵抗がある方などには特に、鍼灸マッサージの施術を受けてみていただきたいと思います。

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